
※ 世界文化遺産「斎場御嶽」へいらっしゃるお客様へ
歴史文化が息づくまち南城市へ足をお運びいただき、誠にありがとうございます。
現在、レンタカー等に搭載されているカーナビゲーションシステム(カーナビ)において目的地の名称及びチケット販売の地域物産館電話番号を入力しても別の場所が案内されるという状況があります。申し訳ありませんが、目的地検索の中に、「マップコード」検索という検索方法がありますのでそちらで次の数字を入力し目的地設定をお願いします。
「232 594 734*44」
その後「がんじゅう駅・南城」や「知念社会福祉センター」等の名称が表示されますのでそれらを目安によろしくお願いします。
斎場御嶽とは

斎場御嶽は、琉球の最高神女(さいこうしんじょ)であった聞得大君(きこえおおきみ)の就任の儀式が執り行わられ、国の吉凶を占う儀式も行われた、琉球王国最高の聖地です。
斎場御嶽は、数ある御嶽の中でも琉球王国最高の聖地として、王府が直接管理していました。その名称についてはいくつもの説がありますが、歴史的な文献には「さやはたけ」「サイハノ嶽(タキ)」「さいは」などと記され、久高島とともにアマミキヨの霊地として国王自らが巡拝(じゅんぱい)する習わしがありました。
斎場御嶽の中にはイビと呼ばれる霊域が6カ所あります。その中でも、大庫理(ウフグーイ)・寄満(ユインチ)・三庫理(サングーイ)はいずれも首里城内にある建物や部屋と同じ名前を持っていることから、両者の深い関わりを示すものと言われています。
また、斎場御嶽を説明するうえで欠かせないのは、琉球王国の最高神女・聞得大君の就任儀礼である「お新下り(おあらおり)」です。聞得大君は国の祭祀をまとめる重要な役割を担っており、王族の女性がその地位に就きます。首里城から出発し、南風原・与那原・佐敷を経由して斎場御嶽に着くまでの各地方の神役(かみやく)たちが参列する国の大きな行事でした。その主会場が斎場御嶽です。国の最高神職に就任する重要な儀式である「お新下り」の祭祀場として選ばれたことは、この御嶽の重要性を表しています。
また、斎場御嶽は2000年12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、世界遺産リストに登録されました。
斎場御嶽の中を心を静めて祈り、歩いてみよう
敷地内には6ヶ所の神域(イビ)があります。
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1.ウローカー
最初の拝所ですが、現在、参道が崩落して危険なため、立ち入りが禁止となっています。ですから、御門口の香炉にお祈りするのがいいかもしれません。ただし、本来は斎場御嶽に入る前にここの水を浴びて清める場所とされていました。今では水も少なくなっていますが、国道331号線から斎場御嶽より遠回りすれば、この場所に足を運ぶことはできます。
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2.御門口(ウジョウグチ)
斎場御嶽に入る参道の入口で、その入口の右側には6つの香炉が置かれています。それは、敷地内の神域(イビ)の数そのもので、分身であることを表します。かつてはここから先は神事をする人しか入ることができなかったので、それ以外の人はここで6つの香炉に向かって祈りを捧げていました。
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3.大庫理(ウフグーイ)
門から上がって歩いていくと左手に見えてくる最初の拝所です。大広間や一番座という意味をもち、石段が一段上がっているのは屋敷に上がるのと同じイメージ。ここは祈りの場所です。大きな目の前の岩に向かって祈りと思いを交わしましょう。
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4.寄満(ユインチ)
ユインチとは王府の言葉で「台所」を意味しますが、ここでの意味としては「寄せて満ちる」の文字のとおり、当時貿易で栄えた琉球王国に寄せられ、満ちた交易品の数々が集まった場所とされています。石段は5段あり、簡単に誰もが上れたところではないことが伺えます。
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5.シキヨダユルアマガヌビーと
アマダユルアシカヌビーの壺シキヨダユルアマガヌビーは聞得大君の水撫で(ウビナディー)、アマダユルアシカヌビーは、首里城の王子(中城御殿)の水撫で(ウビナディー)に使われました。
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6.三庫理(サングーイ)
6番目の拝所。二つの大きな岩が絶妙なバランスで支え合い、そこにあります。この岩の隙間を抜けると、左手に久高島が望める場所となります。三庫理を抜けた突き当たり付近からは、近年、勾玉が見つかりました。とても意味のある場所だということが分かるでしょう。
ちなみに、この6ヶ所の神域(イビ)のうち、3ヶ所は首里城内に付けられたのと同じ名前のものがあります。「大庫理(ウフグーイ)」「寄満(ユインチ)」「三庫理(サングーイ)」。これは当時の斎場御嶽と首里城との関わりの深さを表しているとされています。
東御廻り(アガリウマーイ)
琉球民族のはじまりとされるアマミキヨがやってきて住み着いたとされる知念・玉城の聖地を巡拝する神事の行事を東御廻り(アガリウマーイ)といいます。斎場御嶽はその参拝地の代表として、昔から多くの人が参拝しています。
ガイドのご案内
◆お申込み・お問合せ◆
緑の館・セーファ TEL : 098-949-1899
斎場御嶽にまつわる神話、琉球王国の歴史や精神文化などを聞きながら場内を見て歩くことができます。
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※ 予約ガイドは一週間ほど前までに予約をお願い致します。また、定時ガイドは平日は行っておりません。
※ 詳しくは南城市ガイドのページをご確認ください。 ⇒ 「アマミキヨ浪漫の会」
斎場御嶽施設情報
◆入場料◆
入場料は、南城市地域物産館のチケット売場窓口(自動券売機)でお支払いください。
チケット売場から斎場御嶽入口まで約400m歩きます。体力に不安のある方は、窓口にお声かけください。
【大人】300円 / 【小中学生】150円 / 【団体(20人以上)】200円
【入場料チケット販売時間】
3月~10月 17:15 まで / 11月~2月 16:45 まで
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は、券売所窓口にて手帳を提示していただくと無料となります。
※20名以上の団体については、まとめて券売所窓口にてお買い求めください。
※券売所にて入館券をご購入の際、身分証(免許証・学生証等)のご提示をお願いする場合がございます。
◆営業時間(開館時間)◆
3月~10月 9:00~18:00(最終入館 17:30)
11月~2月 9:00~17:30(最終入館 17:00)
◆斎場御嶽休息日について◆
平成24年度より、聖地としてあるべき姿を守るため、また、静寂の確保・マナー向上・自然保護を考慮することを念頭に、年に2回の一定期間の休息日を設けることにしました。世界遺産になってからの来訪者の増加や、多くの生き物を筆頭とする自然生態系の保護も踏まえての実施です。足を運ぶ前に事前に休息日の確認をしていただけますよう、どうぞご理解とご協力を宜しくお願い致します。
【2019年】6月3日~6月5日 / 10月28日~10月30日
【2020年】6月21日~6月23日 / 11月15日~11月17日
【2021年】6月10日~6月12日 / 11月5日~11月7日
◆駐車場◆
がんじゅう駅・南城、知念岬公園
(がんじゅう駅・南城の駐車場から斎場御嶽までは約700m・約10分)
◆斎場御嶽 見学の所要時間◆
所要時間はあくまでも目安ですが、入場料チケット売場からの移動時間を含めて約1時間~1時間30分程度です。心と時間にゆとりをもっていらして頂くことをおすすめします。
◆お問い合わせ◆
緑の館・セーファ TEL : 098-949-1899
〒901-1511 南城市知念字久手堅539
◆お願い◆
※ 転倒・怪我防止のため、歩きやすい靴や服装でお越しください。
※ 斎場御嶽は琉球王国最高の聖地です。必ずマナーを守りましょう。参拝の前にぜひ動画をご視聴ください。
◆斎場御嶽への交通アクセス◆
【車(レンタカー)で】
那覇空港から所要時間約50分。沖縄自動車道南風原北ICから約25分。国道331号を南下、豊見城・名嘉地ICから豊見城東道路に入り(南風原南ICで下りる)、県道82号~県道86号~国道331号へと進む。途中、垣花交差点を左折し国道331号との合流点、吉冨交差点まで続く1キロほどの曲がりくねった橋は沖縄屈指のビューポイント「ニライカナイ橋」である。吉冨交差点を左折すると800メートルほどで斎場御嶽がある。空港から約30キロ、約50分のドライブ。駐車はもう少し北に進んだ所にある、がんじゅう駅または知念岬公園駐車場へ。
【路線バスで】
那覇バスターミナルより東陽バス志喜屋線38番にて斎場御嶽前バス停下車。(所要時間約90分)そこから徒歩約10分。
世界文化遺産 斎場御嶽 展示・上映室のご案内
~ ここは祈りの場。心を静め、聖地を訪れる前に ~
【入館料無料】 斎場御嶽 入場料チケット売場となり、がんじゅう駅・南城内にて上映。
「展示・上映室」をご覧いただくことにより、「斎場御嶽」と沖縄の精神文化をより深く理解して頂ければ幸いです。
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【こんなときにご覧ください】
●参拝の前にご覧いただくと、現地での感動がより深まります。
●雨天時、現地に行くのが困難なとき(斎場御嶽域内はたいへん滑りやすくなっています。)
●車椅子をご利用など、お身体が不自由で現地に行くのが困難なとき。
【上映室で放映される映像(合計33分)】

(1)聞得大君 御新下り(きこえおおきみ おあらおり)
斎場御嶽で執り行われた琉球の最高神女(しんじょ)である聞得大君の就任儀式を映像化。

(2)東御廻り(あがりうまーい)
琉球国王も歩いた聖地巡礼の足跡をたどる。

(3)参拝の心得
心穏やかな参拝のために。
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